世に棲む音楽第4回「音楽におけるタテとヨコ – ヨコ軸(時間)編」レジュメ

エマーソン北村の「世に棲む音楽」第4回
音楽におけるタテとヨコ – ヨコ軸(時間)編 トークゲスト:Suzu Toyama(ミュージシャン)

こちらは、イベント当日に配布したプリントというか、レジュメです。

・音楽における「タテ」と「ヨコ」とは?
音楽を把握する二つのやり方:「一本道法」vs「タテとヨコ」。知らない人に道順を説明するのに似ています。
今日は「ヨコ」すなわち時間をテーマにします。

・時間軸をぎゅーっとピンチで拡大して、短い時間の世界をみる
楽曲のテンポ (BPM) が四分音符=60(拍を四分音符で数えて、それが1分間に60回起こる、という意味)ならば:

四分音符から次の四分音符までの「距離」は1秒 (=1000msec)
八分音符から次の八分音符までは0.5秒 (=500msec)
十六分音符は0.25秒 (=250msec)
三十二分音符は0.125秒 (=125msec)
……
あるいは、楽曲のテンポが例えば倍、四分音符=120ならば、それぞれの時間は半分になります。
普段音楽が扱っている時間は、どのくらいまで短いでしょうか?

・数〜十数msecといった短すぎてひとつに聴こえる音も、音の「差異」として、我々は認識しています。

・ミュージシャンと時間:普通ミュージシャンはどのくらいの時間を、どうやってコントロールしているか?

「次の音からさかのぼって」タイミングを考える:
△「この音からこれだけずらして弾く」○「ここで弾いたら次の音はこう聴こえるはず」
コントロールのできる前提:ループ。拍節構造。「フレーズの力」
ミュージシャン同士が一緒の「時間」を共有すること。バンドメンバーは「基準」を共有する。「結果」は一緒でなくてもいい。でも「揺れる」だけではグルーヴにならない。

・時間軸をぶゎーっと俯瞰して、長い時間の世界をみる
ポピュラー音楽の生まれた19世紀後半から、21世紀中盤の現在まで。
遠い昔のたった数十msec のできごとから、とっくにいなくなった人、その人に流れていた時間のことを思ってみる。
時間共有のしかたの歴史:ポピュラー音楽と「タテヨコ」の誕生

・北村とSuzu Toyamaさんから、自分がいちばん「時間」を感じる曲をセレクトして、聴いていただきます。
99年前の音楽


話題にしたい音楽など

(Suzu Toyama)

Lou Reed – Walk on the Wild Side
https://open.spotify.com/track/5p3JunprHCxClJjOmcLV8G?si=MAmTQfniTMuShpuU-OeeqA



(エマーソン)
Bix Beiderbecke – In A Mist
収録アルバムの例
https://www.discogs.com/release/15063238-Bix-Beiderbecke-In-A-Mist?srsltid=AfmBOoolV7PTH02_1FzELpU3lwMRL5SFYmF9p2GEIhzm88lY16tRUhPi
すばらしいカヴァーヴァージョン
Ry Cooder – JAZZ (1978)
https://open.spotify.com/album/3Z6RuwMcmDMgBJsZ01Ouhf
コンピレーション
V.A. – The Jazz Modernists 1924-1933
https://www.discogs.com/release/10139329-Various-The-Jazz-Modernists-1924-1933?srsltid=AfmBOoq0YqFk4JbTDPAClQ9Y22Rii0OX4XdnlIcxyPzbPkXjk6gzv9du