この秋から、僕の新しいイベントを始めます。エマーソン北村の「世に棲む音楽」といって、月に一回、ひとつの音楽上のアイデアをとりあげては、トークと演奏でそれに沿った「音楽の楽しみ」を経験しようという企画です。従来のトークイベントともライブとも違い、そのふたつが一体になった流れを通じて、何かが発見できたり、考えたりできる場を作りたいと思っています。
「世に棲む音楽」というタイトルには、困難の多い世の中に棲んでいる今の私達にふさわしい音楽という意味と共に、音楽自体が、単なる商品やディスプレイ上の情報ではなく、現実のグルーヴと味わいを持って世の中に「棲む場所」を見つけてほしいという気持ちも込められています。
毎回取り上げる音楽上のアイデアつまりテーマは、音楽スタイルやジャンルのことだったり、制作上のことだったり、あるいはもっと個人的なことだったり毎回いろいろですが、どれも僕が自分の音楽活動の中で目ざしたり、壁にぶち当たったり、その時力になってくれたりしたことが元になっています。
そしてそれを取り上げる際には、「分かりづらいことを、わかりやすく」伝えることを目標にしたいです。テーマには知らない言葉や、このテーマ何?というものがあったりすると思いますが、むしろ用語を知らない方にこそ大事な部分が伝わる、そんな進め方をしたいです。「分かりやすい」結論に簡単に行き着いてしまう要注意な「トーク」やマニアックな知識の羅列とは違って、「結構最前線なんだけどそれを感じさせない」ものになったらいいなと思います。
それを助けてくれる方法として、常に鍵盤を自分の前に置き、軽く演奏しながら「音で考える」ということをします。これはつまり、僕が作業場でああでもない、こうでもないと行っていることそのままなのです。その一端を参加するみなさんにも見て聴いてもらう、これが他のトークにはない「世に棲む音楽」の特色になるのではと思っています。
もちろん楽器はトークのためだけではありません。小さい音ながら、ライブもあります!「エマソロ」という僕のキーボード演奏は、話し声程度の音量でもフェスの巨大サウンドシステムでも、全く同じようにできるという特徴があります。発話から演奏へ、演奏からまた発話へと自然に移りながら、聴いていて疲れず、だけどクオリティはライブそのもの。そんな演奏でテーマのイメージを拡げ、良い時間を過ごしていただけたら嬉しいです。
トークには毎回、僕が「このテーマにはこの方の話を聞きたい!」と思った方をゲストとしてお迎えします。テーマについて僕が一方的に話すのでなく、同じことをゲストはどう考えているのか、僕が聞き役になることで、演奏と合わせてより立体的にテーマを感じられたらと思っています。
昨年の京都・堀川会議室でのイベントや今年(2025年)前半に VIDEOTAPEMUSIC くんと行ったトークイベントなど、なぜかトークづいている僕ですが、「世に棲む音楽」の特徴は月イチ、平日夜に行われる連続企画だということです。一回あたりの内容はきっちり絞って、無理なく参加していただきながら、僕もみなさんも何回か続ける間にアイデアに慣れてゆくような流れが理想です。
エマーソン北村の「世に棲む音楽」Peatix イベントページ(ご予約)
https://yonisumu1008.peatix.com
イベントの詳細はこちら、エマーソン北村ウェブサイトでもどうぞ
https://www.emersonkitamura.com

